夏休みもいよいよ後半になりどこかへと言うことで、バンクーバーから車で2〜3時間のウィスラーへ行って来ました。ウィスラーは冬は北米NO.1のスキー・リゾートとして有名ですが、ガイドブックによると最近は春から秋にかけてサイクリング、乗馬、ラフティング、サマースキー、ゴルフ 等のあらゆるアウトドア・アクティビティが楽しめると紹介しています。(そう言えば日本に居たときに某大手の旅行会社がウィスラーのコンドミニアムに滞在して家族でアウトドアを楽しむというツアーを組んでいましたっけ。)
8月7日(1日目)
家を午前中に出発。今回はランチ用のパン、飲み物、果物、御菓子などをしっかり車に積み込む。こちらには日本の様にあちこちにレストランや自動販売機がないので 自分達の食べるものは持参すること。(前回の旅でみじめな思いをした体験から)
HARUも車の運転にすっかり慣れ、バンクーバーのダウンタウンやライオンズゲイト・ブリッジもすいすいと走りぬける。高級住宅地のウエスト・バンクーバーの家々をうらやましげに眺めながら“SEA TO SKY”と呼ばれる99号線を一路ウィスラーへ。
ウィスラー・リゾートは3つのエリアに分かれていて、観光案内所のあるスクエア周辺には 多数のホテルやレストラン、ブティック、ウォークサイドカフェが並んでいる。まわりの山々を見なければまるで大都会に居るように錯覚してしまう。
私達はここでレンタ・サイクリングとカヌーイングの予約だけして早々にB&Bへ行く。(B&Bというのはベットと朝食付きの民宿ですがホテルよりも安く家庭的なので私達のお気に入り。) このB&Bは昨年の下見の時にもお世話になり、オーナーはご主人が日系カナダ人、奥さんがスイス系カナダ人で、食事もおいしく清潔で、部屋の窓からウィスラー・ブラッコムの山並みが真正面に見えるのでGOOD!
そしていよいよサイクリングへ。借りたのは5段式のマウンテンバイクで普通のママチャリしか知らないMINEは、ギアの合わせ方がなかなか分からず上り道や下り坂になるといちいち「ねえー。左は何番? 右は?」と聞く有様。トレイルも整備されていて走りやすく、林やゴルフ場を抜けゴールデン・ドリーム川に沿ってアルタレイクまで約2時間。途中で川下りしている人を見たり、鳥の声に耳を傾けたり と十分楽しめました。
8月8日(2日目)
今日も快晴。今回の目玉であるカヌーイングの日です。日本でも一度はやりたいと思っていたのですがなかなかその機会がなくカナダで実現と言うわけです。ガイドブックによると「アルタ・レイクからゴールデン・ドリーム川を下り、グリーンレイクへと出る2〜3時間のコースがお勧め」とある。集合場所に行きライフジャケットとパドルを借りバスでアルタ・レイクへ。そこで簡単にパドルの使い方とコース説明があり さあ、行ってらっしゃいでおしまい。ええほんとにこんなんで大丈夫?と半信半疑ながらも 他の人もいるから何とかなるだろうといよいよ出発。
アルタ・レイクは思ったよりも広く、深く、その上2人の息も合わずなかなか真っ直ぐに進まない。お互いにおまえが悪い、あなたが悪い、のけなしあい。でもここはカナダ。日本語でけんかしても大丈夫・・・と思っていたら他のカップルも同じようなことをやっている。おもわず苦笑い。そのうちだんだん慣れてきて樹木に覆われたゴールデン・ドリーム川の水面をすいすい。又時には木の枝にぶつかってひっくり返りそうになったり、鴨の親子と並んでいっしょに進んだり・・・と2.5時間のカヌーでの川下りを堪能しました。
8月9日(3日目)
ウィスラー山の山頂へゴンドラで登る。まだ所々雪が残っていて日陰に入ると肌寒い。冬には多くのスキーヤーで賑わうのだろうが、今はハイカーとマウンテンバイクで下まで降りる若者だけ。
多数のハイキングコースもありガイドハイクの案内もあるが時間が合わないのでパス。
結局カフェテラスでフィッシュ&チップス(白身魚のフライとフライドポテト)を食べただけ。カナダの大味にも慣れてきたのかフライドポテトはおいしい。
その後B&Bのオーナー(不動産の営業)の案内でウィスラーのコンドミニアム、ホテルなどを見せてもらう。(見るだけという約束で) 2LDKのかなり広めの部屋が2000万円くらい(日本だと4000万円?)、1LDKだと850万円くらい。ウィスラーはリゾート地として今後ますます伸びるので投機物件としての購入を進められたが、うまい話には乗らないことにした。
その後私達だけであこがれのログハウスや 湖の周りの家などを見てまわったが、余りのすばらしさにため息しか出なかった。
8月10日(4日目)
ウィスラーリゾートは余りにも開発が進みすぎて作られた町と言う感じで良くない。(冬のスキーなら便利で好いかもしれないが・・・) 又自分達で出来ることはトレイルを歩くことぐらいで、何かやろうとすれば申し込まなければならない。 ラフティングもやるつもりだったが、川に投げ出されたら寒いと言うことでやめにした。結局ロスト・レイクのトレイルを歩き湖でぼんやりしただけで帰ることにした。
帰りはシャノン滝(余り有名ではないようだが、州道を走っていて遠くからでも見える大きな滝)に寄ったり、ホースシュー・ベイから海岸線を走りホワイト・クリフ公園で海を眺めたり、ライトハウス公園で樹齢何百年という大木を見たり・・・と私達は自然の中にいるのが一番落ち着くと思った。