ハワイ島       2005.6.29〜7.4

                                           
          

 6月29日(水) 関空→オアフ島(ホノルル)→ハワイ島(コナ  

 いよいよハワイ旅行出発の日。その日になってやっと荷物を詰め終わり、新聞を止めたり家の回りを点検したりして、4時に家を出た。

 5月中旬からインターネットで航空券、ホテル、レンタカーの手配を始めたのだが、それらが終わってしまうとなんだか気が抜けたように何もやる気がしなくなった。「地球の歩き方」だけは読んだが、ホテル・レストラン・ショッピングの案内が多く、まあハワイだし行ったら何とかなるだろうと・・・、甘く考えていた。

 21時 NW16便にて関空出発、飛行機は満席だった。10時 ホノルル空港到着。日付変更線を越えているためハワイも同じ6月29日。入国審査では多くの日本人が列をなしていて、30分近くもかかった。

 乗り継いでハワイ島コナ空港に向かう。12時12分 AQ(アロハ航空)218便にてホノルル空港出発。12時52分 ハワイ島コナ空港到着。

 すぐにダラー・レンタカーの事務所に行ったが、予約してあったエコノミー・クラスがないとのことで中級クラスクライスラーの2000ccの車にグレイドアップしてくれラッキーだった。

 早速2日間滞在するカイルア・コナの町に向かう。ハワイと言うとくっきりと晴れた空、どこまでも澄み渡る青い海・・・をイメージしていたが、予想に反して山の方の空はどんよりとして今にも雨が降りそうな気配。海岸線にはごつごつした黒い溶岩が見え砂浜は見えない。ちょっとがっかりだ。

 それでも私達が泊まるロイヤル・コナ・リゾート付近は、多くのホテルやショッピングセンターがあり、そぞろ歩きの観光客で賑わっていた。さすがリゾートホテルだけにいろいろな施設が揃っていたが、見るのは後にして部屋で少し休憩。

 夕方食事に車で外へ出た。地元の人で賑わってそうなレストランを見つけ入った。HARUは貝柱のクリーム煮、MINEはえびとサカナのてんぷらを注文したがおいしくなかった。壁には2年連続の○○○賞の表彰状が貼ってあったのに・・・あーあ、また食べることで苦労しそうだ。ながーい一日だった。


 

6月30日(木) カイルア・コナ→ワイコロア・リゾート→ポロル渓谷展望台→ワイメア→カイルア・コナ
 午前中ホテルでゆっくりし、昼前ハワイ島最北端のカメハメハ大王像を目指して出発した。空港を過ぎると周りには何もない。溶岩を切り開きまっすぐに延びるクイーン・カアフマヌ・ハイウェイがどこまでも続く。空は相変わらずどんよりと曇ったまま。高い山の頂きは見えないが山すそがとても綺麗だ。

 このハイウェイの海側に沿って次々に大規模なリゾートが開発されているので、休憩を兼ねてワイコロア・リゾートに寄った。周りは溶岩台地なのにそこだけ開かれて広いモールがあり、DFSやブランド店、ウクレレ、ハワイアンキルト、土産物、フードコート、スタバ・・・・など何でも揃っていた。

 別行動をしていたHARUが日系の綺麗なお嬢さんに声をかけられ、何やら話していた。観光案内所と思いいろいろ聞き、ついでにマウナ・ケア山頂&星空ツアーの予約を頼むと特別に50$も安くなるという。えっ、ラッキーと思ったら・・・実はヒルトン・グランド・バケーション・クラブの勧誘でタイムシェア・リゾートの話を90分聞くと言う条件らしい。アメリカのディズニーランドでそういういう話があり、英語が出来ないから断られたなぁーなんて思い出しながら、まあ、日本語だしいいかぁ。それに場所もホノルルのヒルトンのラグーンタワーで、いろいろ特典もあるらしい。欲と得に釣られて7月11日に予約した。先のことだし面倒だったらドロンしたらいい・・・と思っていたら、キャンセルされたら50$はカードから請求させてもらいますので・・・のキツーイひとこと。まけたぁー!

 その後カバアウという町のカメハメハ大王像を見て、ポロル渓谷展望台に行ったがそんなにたいしたことはなかった。帰りは広大なパーカー牧場を回り、Kumikoさん(先ほどのお嬢さん)お勧めのワイメア→カイルア・コナの190号線をドライブした。ハワイ島は四国の半分の広さらしいが、どこまでも続く道路を走っているともっと広く感じた。




 

7月1日(金) カイルア・コナ→コーヒーベルト→キラウエア火山前→ヒロ
 南回りのハイウェイ11号線でカイルア・コナから反対側にあるヒロへ移動。ヒロまで197キロ約3時間〜4時間というところ。まずコナ・コーヒーで有名なサウス・コナへ寄った。ここには大小600のコーヒー農園があるらしいが、私達になじみのあるUCCコーヒー・ファクトリーへ。コーヒーを試飲させてもらい、いろいろ説明を受け、コーヒー豆をもらい至れり尽せりだった。1本の木からたった50杯のコーヒーしか取れないと聞き驚いた。どうりでコナ・コーヒーは高いはずだ。

 その後さらに南に走ると、海を見下ろす眺めのいいドライブや森林、溶岩台地と景色が移り変わる。それにつれて天候も晴れり曇ったり、雨が降ったり・・・といそがしく変わる。

 ハワイ島のメインであるキラウエア火山は通過した。明日一日かけてゆっくり行くつもりだ。4時前ヒロに着いた。ヒロは雨の都と呼ばれているほどよく雨が降り観光には向いてない・・・とガイドブックにあったので心配していたが、晴れていた。ヒロ・ベイ・ホテルにチェック・インしすぐに散歩に出た。


 ホテルの前にはバニヤンという大きな樹の並木が続き、昼でも暗くなるほどだ。どの樹も伸びた枝から根が長く垂れ下がり、雨の多さをうかがわせる。ヒロ湾に出ると向こうに小島が突き出ていて、高校生達が魚釣りをしていたり、お年寄りがゲートボールを楽しんでいた。どうも市民の遊び場らしい。

 橋の上から海に飛び込んでいる子供達がいたので見ていたら「アナタノオナマエナナニスカ?」と日本語らしいものが聞こえてきたので、What´s your name?と聞き返すとうれしそうにうなずいてきた。お互いに自己紹介し大阪から来たというと、ヒロシマなら原爆が落ちた所で知っている言う。科学の授業で勉強したらしい。その後海に飛び込んでいた男の子達も来て少し話し写真を撮った。素直そうな可愛い中学生だった。

 夕食はホテル横のハワイアン・ショーのレストランに行った。味はまあまあだった。






 

7月2日(土) キラウエア火山へ
 ヒロから昨日通ったハイウェイ11号線を約1時間かけて戻り、ハワイ火山国立公園の入り口へ。まずビジターセンターへ行きキラウエア火山に関する写真や記録映画を見たりした。1983年1月4日に始まったキラウエア火山の噴火は、今年で22年目に入ったが、いまだに溶岩を流し続ける活火山だとか。

 ビジターセンターを出て、カルデラに沿って一周しているクレーター・リム・ロードをドライブした。途中いまだに噴煙を上げているカルデラを見たり、溶岩で出来たトンネルを歩いて通りぬけたり・・・。高校の修学旅行で行った阿蘇のカルデラとは比べ物にならないほどスケールが大きい。

  
 次にチェーン・オブ・クレーターズ・ロードをドライブした。これは海に向かって走る片道32キロの道路で、道の左右に大小のクレーターがいくつも見られる。流れた出た溶岩を切り開いた道路で、20年前に噴火した溶岩はまだ真っ黒でごつごつし高く盛り上がった所や、溶岩がぐつぐつと流れた後がそのまま見られ、自然の恐ろしさをひしひしと感じた

 この道路を下って行くと、海に流れ落ちる溶岩がもくもくと水蒸気を上げている所が見える。ここからは見えないが真っ赤な溶岩がぐつぐつと流れ落ちる様子が想像でき、地球の鼓動を感じられる。この道路の行き止まりから、溶岩台地の上を1〜2時間歩くと実際に流れる溶岩が見えるらしいが私達は行かなかった。その後ヒロのダウンタウンへ行ったが、寂れていて何もなかった。



 

7月3日(日) ヒロ→ホノカア→ワイメア→カイルア・コナ(マウナ・ケア山頂&星空ツァー)

 ヒロの町を9時過ぎに出て、右手にずっと海を見ながらのドライブ。このあたりは緑豊かな熱帯雨林で、ところどころに渓谷や滝の案内があったが、2時にはカイルア・コナに着かないといけないので素通り。途中ワイメア・センターでコーヒータイムを取り一路カイルア・コナへ。

 12時に前に泊まったロイヤル・コナ・リゾートホテルに到着。まだチェック・インの時間ではないのでフロントのお姉さんは、部屋の掃除も出来てないし荷物の保証も出来ないし・・・と文句を言った。前に2泊した、ツァーのピック・アップが2時で、帰ってくるのは夜の11時・・・と言うとすっとキーを渡してくれた。部屋に入ると綺麗に掃除できているじゃない。やはりダメもとで言うべきだと思った。

 2時にビッグティーのガイド・霜さん(アメリカ人、3年間岩手県の田老に住んだ経験あり)が迎えに来て、4WDのバンでホテルを回りツアー客を拾って行く。参加者は日本人ばかり12人。海岸線を走り途中からがたがた道のサドルロードに入り、標高2800メートルのオニズカビジターセンターに到着。バンから降りると寒くあわててツアーから借りたダウンジャケットをはおる。ここで高山病予防のため休憩と夕食タイム。




 またバンに乗り富士山より高い標高4200メートルの頂上付近へ。だんだん夕日が沈み始め真っ赤に染まった雲海が目の下一面に広がりなんとも言えない厳かな風景だ。360度に広がる壮大な大自然に身を置いてただぼんやりと見とれるばかり・・・・。

 日が沈んであたりが真っ暗になると少しずつ星が見えてきた。日本で見るのと違い本当に手が届きそうな満点の星空で、天の川、サザンクロスから北斗七星、夏の大三角形、さそり座、おとめ座・・・・。おまけに天体望遠鏡で木星の横の線まではっきり見えた。凍えるような寒さの中で1時間、ガイドさんの説明も面白く、MINEは星空の世界に酔いしれたがHARUは高山病になったのか、頭が痛いふらふらすると言ってバンで寝ていた。あーあ、もったいない!12時過ぎホテルに帰った。満足した一日だった。

 




7月4日(月) コナ→オアフ島(ホノルル)
 今日はオアフ島に移動の日。午前中荷物整理をし11時前レンタカーを返し空港へ。すべて日本語で書いてあり何も迷わなかった。13時17分 AQ219便でコナ空港発。今日はアメリカ独立記念日で休日のためか、地元の観光客が多かった。


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