Kuala Lumpur(クアラ・ルンプール)

2月12日(水) 大都会クアラ・ルンプールに

 マレッからバスで4時間半、3時過ぎマレーシアの首都クアラ・ルンプールに到着した。さすが首都だけあって緑も多く町並みもきれいで、あちこちに超高層ビルが見え東京以上の大都市を思わせる感じだ。到着したプドゥラヤ・バスステーションはマレー半島中心のバスステーションだけあり大混雑していた。地下に24のプラットフォームがあり地上1階には62の切符売り場の窓口があるらしい。こんな大きなバス・ターミナルは見たこともない。多くの人と飲食店の匂いと暑さのため長居はしたくなかった。ホテル予約のため電話を探したが場所がわからず直接行くことにした。ひったくりが多いらしいのでバッグをしっかりおさえ、それぞれ2つの荷物を持ち足早に通り過ぎた。

 タクシーにのろうとしたが20リンギット(660円)と言われ次のメーター式タクシーに乗った。タクシーの運転手は華人でわかりやすい英語を話し町のガイドをしてくれ、HARUは日本人に見えるがNIMEは香港人でジャッキー・チェンの妹かと思ったとまじめな顔で言った。とうとう日本人ばなれしてしまった!メーターは4リンギットで荷物3つをトランクに入れたので3リンギット、計7リンギット(230円)だった。やはりこの町でもタクシーに注意と思った。ホテルは久しぶりの高級ホテルで飛び込みのため高かったが、荷物を引っ張って他のホテルを探す気にもならずそこに泊まった。


2月13日(木) ホテル予約と紀伊国屋書店に

 荷物をホテルに預け身軽になって、旅行代理店を探しに行った。地球の歩き方にあったブキッ・ビンタン街のAppleに行ったら日本語を話すスタッフがいて18日までのホテルの予約と帰りの航空券の予約もしてもらった。はじめは自分で電話してするつもりだったがソウルで乗り継ぎがうまくいかず、旅行代理店のコンピューターで予約をしてもらったので簡単でよかった。

 その後KLCC(クアラ・ルンプール・シティ・センター)のスリア・ショッピングセンターに行った。ここに日本の伊勢丹が入っており紀伊国屋書店でシンガポールのガイドブックを立ち読みした。スリア・ショッピングセンターは、6階建てで300店舗あり高級ブティックが並びとても豪華なセンターだ。どこもよくクーラーが効いていて外の暑さが信じられないくらいに快適で、みんなおしゃれで私達のTシャツにジーパン姿が恥ずかしく感じるほどだった。

 マレーシアの地方の昔ながらの生活と、大都会とでは生活スタイルにこんなにも違いがあるなんて信じられないくらいだ。まだまだこれから大発展していく国なのだろう。2020年には先進国の仲間入りをすると言うスローガンを掲げているらしい。

 



2月15日(土) ペトロナス・ツイン・タワーへ

 今日も朝から暑く気温は30度位だろうか。歩いて出かける気はしないのでLRT(高架・地下電車)で高さ452mの世界一高いツイン・タワーに行った。タワー1は日本の間組、タワー2は韓国の建設会社が建てたらしいが相当お金がかかっている感じだ。88階もあり下から見上げると首が痛くなってしまう。また夕方にはライト・アップされて美しく浮かび上がる姿は、町のどこからでも見えまさにマレーシアの象徴と言ったところだ。

 ここはオフィスビルだがタワー1と2をつなぐスカイブリッジ(44階)は入場無料のチケットがあり並んで待った。今のこの時期人の集まる所はテロの対象になり怖いが、ここはイスラムの国。大丈夫だろうと安心して上った。

 上から眺めると真下に広いKLCCの公園やイスラム教のモスクが見える。遠くに超高層ビルが立ち並び、今も工事中のビルが多く見られる。このツイン・タワーやKLCCも1998年に完成し、ここ6〜7年でKLタワー、モノレール、LRT、新空港、クアラ・ルンプール駅も完成したらしい。ちょうど日本の高度経済成長期を思わせる発展ぶりで、世界で最もダイナミックに変貌を遂げている都市の一つだろう。

 しかし私達の目から見ると対外的には大成長ぶりだが、庶民の生活ぶりはまだまだ追いつかずこの大都会でさえ、路地を入ると貧しく汚い所も多く見られる。もっともマレーシア人は掃除をしないのではないか・・・と思われるほど散らかり放題で、公共のバスに乗ってもゴミは落ちているし座席も汚く服が汚れたこともあった。(特に地方)

 


2月16日(日) スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスクへ

 せっかくイスラムの国に来たのだから一度はモスクに入りたいと思い、クアラ・ルンプールから電車で40分、シャー・アラムという町ある通称「ブルー・モスク」という所へ行った。

 このモスクはマレーシア最大で2400人収容でき、回りの4本のミナレットは世界一の高さを誇るらしい。入場するのに名前を書き、女性は長いロープとスカーフで身を包まなければならない。この暑いのに堪らなかったがイスラム教のルールに従わなければ入れてもらえない。
 入口でスカーフを巻いてくれた女性にマレーシア人に見えると言われ、とうとうMINEも国際人になってしまった。

 入って階段を上がると主祈祷室があり、ガイドブックにはイスラム教徒以外は入れないと書いてあったが、監視人が入っていいと言ったので奥まで行った。床にきれいなカーペットが敷いてあり、3人の男性が床に頭を伏せお祈りしていた。正面には何も祈る対象がないのに不思議だった。はるか遠くのメッカのアッラーの神を拝んでいるのだろう。帰りバス停がわからず女学生らしい子に聞くと、わざわざバス停まで案内してくれた。途中からその子のおじさんも加わり、いつの間にかおじさんの子供5人も加わり総勢10人でバス停まで15分ほど歩いた。皆なんて親切なんだろう

 



2月17日(月)       
 朝から雨。足元が悪く出かける気になれずホテルでごろごろしていた。ホテルの位置は「ブキッ・ビンタン」(日本語で「星が丘」)と言う地域にあり、ショッピング・センター、ホテル、レストラン、屋台街が並ぶ繁華街で、通りには色とりどりの民族衣装をまとった人々や旅行者が行き交いとても賑やかだ。

 私達のホテルは屋台街で有名なアロー通りの端にある。古い店とアパートが並ぶ典型的な下町華人地区で大衆食堂と屋台、薬局、中国医院、洗濯屋など何でも揃っている。夕方から屋台が開かれ夜遅くまで多くの人々で賑わっているが治安は割合よさそうだ。夜の2時ごろHARUがビールを買いに出かけたが人出もあり怖くないと言って帰ってきた。

                         

 


   

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