4月14日(日)ペトシーン公園へ

ケーブルカーで頂上へ。頂上にはパリのエッフェル塔を模した高さ60mの展望台があったが、曇り空で視界も良くないため登らなかった。公園には高い木が多かったがまだ冬の風景で寒々としていた。よく見ると新芽は膨らんでいるので、あと1週間もすれば花が咲いたり緑が見え始めるだろう。新緑の季節に来たら綺麗だろうな。
でも日曜日で遊びに来る人や観光客も多く、広場に唯一あった売店でビールを楽しんでいる人があった。いくらビール好きの私たちでも、この寒空では飲む気もしないが、チェコ人は水感覚で飲んでいるようだ。また何といってもビールの安いこと!スーパーで買うと500mlの缶ビールが12~24Kc,レストランでも同量が60Kc(330円)前後だ。

薄曇り気温18度、朝から暖かい。レストランのおばさんも顔を合わすと必ず挨拶してくれるようになった。チェコ語は変に難しく簡単な挨拶なのになかなか覚えられない。今日はプラハ市民の憩いの場であるベトシーン公園へ。
トラムに2回乗り継いでチェコ軍団橋でヴァルタヴァ川を渡った。いつも利用するトラム11番は安心して乗れるようになったし、乗り換え駅とトラム番号さえ分かれば、あまり気を使わなくてもよくなった。
トラムを降りるとすぐ目の前に小高い丘が見えた。左端に「飢えの壁」といわれる高い壁が続き、その手前に黒いオブジェがあった。
近寄ってみると人の体がだんだんなくなっていく様子をあらわしていた。飢餓でこうなると言っているのだろう・・・。何とも言えない心が痛くなる像だった。

チェコ料理は量が多いと書いてあったので、1人前を2人でシェアしてちょうどだった。豚肉も柔らかくクネドリーキ(小麦粉で作る蒸しパンのようなもの)も美味しかった。ビール2杯も含め計234Kc(約1300円)で満足した。
昼食後歩いてチェコ軍団橋を渡りヴァルタヴァ川に沿って歩いた。橋の上や川沿いからプラハ城や、カレル橋、国民劇場の写真を撮った。ちょうどこのころから晴れ間も見え始め、写真撮影に適していた。

「飢えの壁」沿いに歩いたり、木々の間から見えるプラハ市内の風景を楽しんだりしながら、ストラホフ修道院へ行った。

ストラホフ修道院の聖母マリア教会

ティーン教会と聖ミクラーシュ教会

観光馬車

飢えの壁
1360年プラハが飢饉に見舞われた時、貧困にあえぎ飢餓に苦しんでいた人々を救うため、当時の王カレル4世があえて壁作りの仕事を与え賃金を支払ったためそう呼ばれている。ベトシーン丘の西側に長さ1,2kmの塁壁が築かれ、プラハ城の南の防衛拠点になっている。
展望台

ケーブルカーで頂上へ

「飢えの壁」近くのオブジェ

また来た道を引き返しケーブルカーで下へ。ガイドブックに出ていたホスポダ(居酒屋)の「ウ・シュヴェイクー」を探して行った。口コミ情報では地元の人も多く安くておいしいという評判の店だ。
昼間だったので観光客が多かったが、ウエイトレスの対応も良くメニューも英語で併記してありわかり易かった。典型的なチェコ料理「豚肉のローストのクネドリーキとザウアークラウト添え」とビールを注文した。

ウ・シュベリーク外観

国民劇場
かつて文化、学問、政治のシーンでドイツ語の使用を強制され、「チェコ語によるチェコ人のための舞台を」という思いで国民の寄付で造られた劇場

カレル橋

プラハ城

国民劇場

スメタナの像とスメタナ博物館

今日はよく歩いたので疲れた。帰り途中のミニスーパーでサラダの材料やスパゲティ、水を買って帰った。ヨーロッパでは水は硬水で飲むのに適さず、調理用にいつも水を買わなければならない。ほぼ毎日1.5ℓのペットボトルを2本ダンベルのように手に持ち、トラムに乗って帰ることになる。

飢えの壁

遠くにプラハ城とカレル橋


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