Singapore (シンガポール)2003.2.21〜2,23

2月21日(金) 都市国家シンガポールへ

昨夜知り合った池町氏がわざわざホテルまで迎えに来てくれバス停まで見送ってくれた。マラッカからシンガポールまで普通バスだと5時間もかかるが、教えてもらったVIPバスだと3時間30分で速く座席も広くとても快適だった。乗客も少なくほとんどが華人だった。

池町氏はシンガポールは法律が厳しく、タバコのポイ捨て、ガムの持ち込みなど禁止でうっかり法律を犯すと5000ドル(約35万円)の罰金を払わなければならない等教えてくれた。ガムを持っていたHARUは、それを聞き慌てて捨てた。ガイドブックを持たず何の情報もない私達にはそういう情報はありがたかった。

マレーシアの南端に位置する国境の町、ジョホール・バルでバスから降りてパスポートにスタンプを押してもらって簡単に出国手続きが終わり、またバスに乗り約1キロの陸橋を渡るといよいよシンガポール入国だ。手荷物を全部持ち入国審査に臨むがいつもながらなんとなく緊張する。手荷物検査でバッグをX線に通すと何か引っかかったらしく、ドキッとするがキャメロン高原で買った紅茶とわかりほっとする。

シンガポールに入るとまず緑が目に飛び込んできた。見るところ全て木々に覆われている感じでその間に近代的な高層ビルが林立し、狭い国なのに清潔ですっきりしているのはいかにも金持ちの国らしい。物価も高くクアラルンプールで予約してもらったホテルも交通の便が悪いのに日本並みの代金で、タイやマレーシアの安い物価に慣れた私達は驚くばかりだった。

ホテルに着き早速中心街のオーチャード通りへ行った。ここはショッピングストリートとしては世界有数で、大阪の御堂筋のような通りに個性的な高層ビルが競う合うように立ち並び、高級ブランド店がずらっと続く様はブランド物にあまり興味のないMINEでもなぜかわくわくしてしまった。ゴミ一つ落ちていないヤシの木陰の歩道には一定の間隔にベンチが設置され、観光客がのんびりと休んでいた。

節約旅行者の私達は、池町氏に教えてもらった高島屋の地下の食料品売り場へ行った。ここは日本のデパートのようにレストランからお弁当まで何でも揃い、たこ焼き屋の前では行列ができているのにはびっくりした。久しぶりの日本の味の丼と味噌汁を食べ満足した。



2月22日(土) シンガポール見て歩き


今朝も暑く外へ出る気はあまりしない。ホテルでもらった地図を見ると国内(淡路島に近い面積)をMRTと呼ばれる電車(市の中心は地下鉄)が、ぐるっと廻っているのでこれでシンガポール一周旅行を思いついた。

まずMRTの東西線を利用して郊外へ行った。車内は混んでいて乗客の80%近くが中国系で驚いた。アナウンスの言葉もまず英語、続いてマンダリン、マレー語、最後に???語で多国籍国家らしかった。車内にもゴミのぽい捨て禁止等の表示が数ヶ国語で書かれてあり、違反者には容赦なく罰金や刑罰が課せられると図でもわかった。どうしてこんなに規則が厳しいのか不思議だったが、複数の民族と文化を抱える国を取りまとめるためには仕方がないのかも知れない。

市の中心を外れると各駅ごとに巨大な団地が現れ驚いたが、狭い国土なので国民の9割が団地住民と聞き納得した。ある駅で多くの人々が乗り降りしていたので私達も一緒に降りた。駅前には大きなバスターミナルがあり、ショッピングセンター、映画館、レジャーセンター等日本とほぼ同じだった。でも食堂は中国式が多く暑いのにクーラーもなく、みんな平気で麺類、炒め物などを食べていた。



その後またMRTに乗り、市の中心を走る南北線に乗り換えてマーライオンを見に行った。MRTは路線図もありわかりやすく乗り換えも簡単だった。バスに乗ろうとしばらくバス停で待っていたがなかなか来ず、やっと来たと思ったらバスの前に番号が書いてあるだけで行き先もわからず、マーライオンと言ったが運転手は首を横に振るだけで行かないらしい。

仕方なく簡単な地図を見ながら歩いたが、暑いのと遠いので疲れてしまった。やっと着いたマーライオンは、海の中に立っていて口から水を噴き出しているだけの物でがっかりだった。帰りはまたオーチャード通りの伊勢丹へ行き、幕の内弁当を買ってきてホテルの部屋で食べた。どんなご馳走よりも日本食とビールが一番おいしかった。

2月23日(日) いよいよ帰国
ホテルをチェックアウトし荷物を預けてロビーでゆっくりした。飛行機は夜の便なので半日遊べる・・・と言うことでセントーサ島へ行くことにした。ガイドブックがないので、バス乗り場でセントーサ島への行き方を聞き、バスの運転手に着いたら教えてもらうように頼み何とか着いた。そこからケーブルカーに乗りセントーサ島についたが単なるリゾートアイランドで興味を引くような物はなく、モノレールで島内を一周して、マグドナルドでお昼を食べて帰ってきた。シンガポールは自然の美しさや雄大さから感じる感動もなく、人間が作った街と言うだけであまり面白くなかった。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

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