1.西海岸 2916キロの旅   



 

6月16日(土)
Richmond(カナダ)⇒ Roseburg(アメリカ・オレゴン州)  走行距離 756キロ



午前8時30分出発。3週間程の長旅のためバンには、炊飯器、お茶、梅干、海苔からカップラーメンまで積みこむ。これで少々何があっても安心。とにかく今日は行ける所まで行こうと どんどん飛ばす。前の時はドキドキしたアメリカの入国審査も、今回はすんなり通過。

シアトルを過ぎ車の数が少なくなったころ オートクルージングを65マイル(110キロ)にセット。これでアクセルを踏まなくとも勝手に走ってくれるからとても楽だ。日本だと高速でも渋滞したりして 一定のスピードで走れないがさすがアメリカ。どこまでも同じ速さで走る。

ワシントン州のTacoma、オレゴン州のPortlandを通過し、3回目の休憩所で無料のマップやら、ホテルのク―ポンを見つけ“モーテル8”に泊まることにした。クーポンには49,88$とあったのにフロントでは59,88$と言われた。理由を聞くと土曜日で割引がないとのこと。疲れ切っているので文句を言う気もせず、そこにきめた。もう7時前だった。正味8時間走った事になる。ホントお疲れさん!


 

6月17日(日)
Roseburg(オレゴン州)⇒Sacramento(カリフォルニア州)  走行距離 749キロ


今日も一路I−5(インターステイト5号線)を南下。牧草地の広がるオレゴン州を過ぎ、ごつごつした赤土色の山を越えて、カリフォルニア州へ。州境で車を止めて検問。何を調べられるのかドキドキしていたら、「フルーツを持ちこんでないか?」と言う事。トランクのクーラーボックスにりんごを入れていたが、「ノー。」と言うと、調べ様ともせず「安全なドライブを」でおしまい。形式的にやっているのだろうか

昼過ぎReddingのマグドで昼食。周りを見ると、タンクトップ、短パン、帽子姿の人が多く開放的な雰囲気。

Sacramentoに入ると高層ビルも見え始め、パームツリーも多くなり ますますカリフォルニアという感じがしてくる。もういやと言うほど車に乗ったので、今日はここでおしまい。早めにモーテル入り、初めて旅先からモバイルに成功!いまこの文を打っていても、頭は朦朧。もう限界!おやすみなさい。

 



6月18日(月)
Sacramento⇒Yosemite(カリフォルニア州)  走行距離 356キロ

今日も快晴、気温はすでに華氏90度 摂氏でいうと34度。でも日本のように蒸し暑くないので助かる。まずはガソリンを満タンにしようと、クレジットカードを使って いれようとするが、機械がカードを受けつけてくれない。機械の操作を間違えたのかと 何回もやってみるが結果は同じ。隣でガソリンを給油しているおじさんにやってもらうが、これもダメ

ついに店の人を呼び教えてもらうが、その黒人のおばさんも 何回やっても同じこと。カードを服で拭いたり、髪の毛でごしごしやって カードを挿入するが、受けつけてくれない。結局 現金で払うことにしたが、現金をあまり持ってないので心細い事。それにしても、どうして私達のカードが機械では読みこめなかったのか不思議だ。日本仕様だからだろうか?ガソリンを給油するだけで、40分もかかってしまった。

やっとの思いでヨセミテ国立公園に向けて出発。Sacramentoから99号線に入り、Mercedから120号線に入ると、急に田舎の風景に変わる。どこまでも続く 乾燥した牧草地の中を走っていると、アメリカに来たんだと言う実感が沸いてくる。昔テレビで見た西部の田舎と言う感じだ。そんな中を走る事約1時間、初めての町に着く。ヨセミテ公園はSan Franciscoから近く 夏場は混むと聞いていたので、あわててモーテルに入り2泊分を予約する。

ここだと公園の西入口に近く便利だと思ったのに、1時間くらい走っても公園につかず。おかしいなと思いやっと出会った人に聞くと、どうも手前の町Mariposaに泊まった様だ。あ〜あ、大失敗!

ガイドブックには、ヨセミテ国立公園は『東京都の1,5倍以上の土地に、巨大な岩峰、雪解け水を集めた無数の滝と渓流など 自然が造った最高の宝物がある』と書いてある。



 

ヨセミテバレーに入って一番先に目についたのは、エル・キャピタン。高さ1092メートル、花崗岩としては世界一の一枚岩だとか。地上から真っ直ぐそそり立つ姿は圧巻だ。ロッククライマーでなくとも登ってみたい感じだ。

 

次はヨセミテのシンボルといわれる、ハーフドーム。丸いドームをナイフで半分切り落としたような形をしている。これらの巨大な岸壁を、2万年前もの昔に氷河が造リ出したなんて、いまさらながら自然の偉大さを思い知らされた感じだ。

 


その後、ヨセミテ滝や 水しぶきが吹き上げられて白い霧となっているブライダルベール滝を見て廻り、最後に自然が造ったパノラマ展望台である グレイシャー・ポイントへ行った。絶壁のてっぺんに立つと、さっき行ったハーフ・ドームが正面に迫り、左手にブライダルベール滝、真下にはバレー全体が、ミニチュアのように見え 最高の眺めだった!



 

6月19日(火)
Yosemite国立公園(カリフォルニア州)   走行距離 295キロ



ヨセミテの2日目。朝からおにぎりを作り出発。公園を横断しているタイガオ道路を走り、ハイ・カントリーと呼ばれている 北部の高原地帯へ行った。途中氷河の忘れ物、迷子石が見られるオルムステッド・ポイントに登り、実際の巨大な岩を体験した。これが2万年も前の、氷河の下にあったなんて、気の遠くなるような話だ。

その後テナヤ湖や、高原の中心地へも行ったが、単調でもう一つ面白くなかった。色々な湖があるので、トレッキングをすれば本当の面白さが分かるのだろうが・・・。結局ヨセミテバレーに戻り、マーセド川のほとりでぼんやりしていた。

それでもとても広いので、今日も300キロ近く走ったことになる。





6月20日(水)
Yosemite(カリフォルニア州)⇒Las Vegas(ネバダ州)  走行距離 760キロ


今日は移動の日。フリ―ウェイ99でMerced,Fresnoを通過し、Bakersfieldまで時速110キロで走りぬける。ここまでは快調だった。ガソリンは半分近くあったし、ガスステーションも至るところにあり、いつでも入れられると言う気持ちで、安いところを探していた。レストエリアもあり、2時間おきに休憩もできた。

ところが、Bakersfieldで58号線に変わったとたん、道も狭く山道になり、トラックやトレーラーが多くなった。道の両側も砂漠のようになり、ずっと上りが続き のろのろ運転で、クーラーを切った。交差する道路もなく、家や人影もなかった。地図を見ると、真っ白でドライと書かれた 干上がった湖が点々で書かれているだけだった。

ガソリンもだんだん少なくなり、心細くなってきた頃、マグドナルドとガスステーションのサインを見つけ、こんなところに?・・・と半信半疑ながら、フリーウェイを下りて行った。するとなんと大きなモールがあるではないか。砂漠の中に突如現れた町。おまけに三和銀行の支店(かなり大きい)まであるのには、驚いてしまった。







BarstowからI−15でラスべガスへ。この道は、ロサンゼルスから続くメインロードなので、同じ砂漠の道でも快適だった。6時半ラスベガス到着。MINEは3回目だったし、HARUはギャンブルに興味がないので、カジノは見ていただけだった

話の種にと言う事で、ニューヨーク・ニューヨークやMGMグランド、ルクソールのホテル等を見て廻った。夕食は、ホテル・エクスカバリーの9.99$のバフェ(ビュッフェ)に行った。サーロイン・ステーキと えびの食べ放題がうたい文句だったが、多くの人が並んでいたので、あきらめた。私達は、野菜や果物で旅行中の野菜不足を補った。




 

   

 

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