美瑛町へ。以前名寄のイオン駐車場で出会ったＴさんに会いに美瑛まで出かけた。Ｔさんは３年前に豊中から美瑛へ移住された。移住するに当たっていろいろ調べ、冬の北海道も体験されたとか。移住するまでやはり数年かかったそうだ。

美瑛駅前にあるＴさんの家は、雪や寒さ対策を考え建てられたもの。屋根のこう配も雪下ろしをしなくて済むように建てられたが、それでもその雪を捨てるところが、遠いと大変だとの話。
北海道の夏は快適だがやはり冬の生活は、経験のないものには厳しいらしい。

北竜町のひまわりまつりへ。深川から車で約４０分。ここは５年前にも来たがひまわり迷路や世界のひまわりも咲き、どんどん広くなっているようだ。今年は約１7０万本のひまわりがさいているとか。高い台から見るとその数に圧倒され、ずっと続く黄色がとても綺麗だ。

それにしても農協の婦人部がひまわりを植え始め、苦労してここまで広げ、今や町おこしの中心となっているから凄い。

芦別町のカナディアンワールド公園へ。もともとは赤毛のアンの世界を現わすテーマパークだったが、赤字続きで閉鎖され、今は芦別市の無料の公園になっている、
山の中に急にカナディアン調の建物群が現れ驚くが、近づくと建物だけで店も閉店状態。でも所々花も植えてあり公園の管理だけでも大変だろうなと思われる。

公園内は２～３組の訪問者だけで、静かなところが好きな私達には大変よかった。１５年前に行ったプリンスエドワード島を思い出し、アンの家のグリーンゲイブルズもよく似ていた。

三浦綾子記念文学館へ。今年は「氷点」が誕生して５０年になるので、是非三浦綾子文学館へ行きたいと思っていた。記念館は外国樹林見本林の中にあり、ここが「氷点」の舞台ともなった所だった。

文学館を出てから小説に出てきた場所を歩いてみた。地元の人が時たま散歩するだけで、人とも出会わず小説の世界に、すっぽり入ることが出来た。

昼食は深川名物「深川そばめし」をご馳走になった。昼からは道の駅「ライスランドふかがわ」の見学とお買いもの。ここでは新鮮野菜や焼き立てパンがあり、その後もよく利用した。最後に移住者会の副会長宅を訪問し、２時間近くお邪魔しいろいろお話を伺った

１ＤＡＹツアー
市の担当者の案内でお隣さんと一緒に市内の施設を案内してもらった。まずはお試し住宅に近い「まあぶオートキャンプ場」や「あぐり工房まあぶ」、戸外炉峠、マーガレット教会へ。

その後、市の中心部にもどり深川駅、本町通り、市役所、体育館、図書館、中央公民館、市民病院を初め、ショッピングセンター、市場等、私達が利用するであろう所を案内してもらった。

深川市は、北海道のほぼ中央に位置する農業の町。旭川市にも近く、函館本線や道央自動車道も通っており、どこへ行くのも便利な町だ。1ヵ月の滞在を希望したが抽選に外れ、再募集で何とか2週間だけ取れた。

ここのお試し住宅は４軒あり、すべてリフォーム済みでとても綺麗だった。また市の担当者もとても親切で、市内案内や移住者との交流会も持ってくれた。２軒共用の自転車もあり今回は短期だったので利用しなかったが、長期滞在だともっと自転車を利用できると思った。

Ｔさんの家を見せてもらった後、美瑛の丘を案内してもらった。ランチは知り合いのドイツ人オーナーの店へ行った。奥さんが日本人でこの人達も移住組だった。併設農場でとれた野菜を使ったドイツ家庭料理は美味しかった。

もう１軒面白い人がいるからとそこへも案内してもらった。「旅人宿　給食室」という名のお洒落な民宿で、元給食調理員だったおばさんが、一人で経営していた。私達と同年代の女性で４月下旬から１０月半ばまで営業し、それ以外は本州へ帰るとか。
とにかく人のよさそうな気のいい女性で、一緒にいると元気がもらえる素敵な人だった。

Ｔさんはいろいろな移住の仕方があると教えてくれたのだが、私達は移住する気はなく、あくまでも夏の間だけのシーズンステイだと伝えておいた。それにしてもなんと親切な人なんだろう。

到着した夜、旭川で花火大会があると聞き車で出かけた。石狩川の河川敷で花火が打ち上がり、時々燃えカスが落ちてくる程だった。
また真下から見上げるので首が痛くなった。大都会と違い混んでも知れていて、帰りの車も渋滞にならなくてよかった。

お試し暮らし住宅は二戸一で隣は千葉から来た人が住んでいた。ペット可の家で犬のにおいが残っているのではと心配したが、掃除も行き届きどこもすっきり綺麗なので気持ちよかった。
ただ、日当たりがよく昼間は室温２９度にもなり、暑くて家にいられず外出が多かった。夜になると風通しも良く、扇風機だけで過ごせた。

住宅の回りも緑に囲まれ、田舎道を散歩したり、たった２週間だったがここでもご近所さんから野菜をいただき有難かった。

旭川市北海道伝統美術工芸村へ。
深川から車で４０分ほどの旭川市へ。さすが都会で観光客も多く、伝統美術工芸村も結構混んでいた。
北海道の自然をテーマにした優佳良織工芸館、雪の美術館に入った。